IJFが2020年までの試合審判規定(決定版)を発表しました。今年の1月から採用されてきた暫定ルールからの主な変更点は以下の通りです。
技評価について
1「速さ」、2「強さ」、3「畳に背が着く」、4「着地の最後まで技術的コントロールをしている」、これら4つの条件を全て満たしたものが「一本」となり、何れかでも部分的に欠けていれば「技あり」となる。ローリングであっても、途中で止まることなく転がれば「一本」となる。
「技あり」は2つで「一本」となる。(「合せ技」の復活)
両肘での着地に加え両腕(両手のひらでの着地)も「技あり」となる。また、片肘や尻、膝を着いた後、すぐに背中が着いた場合も「技あり」となる。
ブリッジは「一本」、スコアを回避するために頭で着地して防御した場合、「反則負け」となる。ただし、背負落(膝つきの背負投)、両袖の袖釣込腰、両襟の腰車による場合は「反則負け」とはならない。
抑込の条件に関して、相手の身体のどこも覆っていない場合は「抑込」とはならない。
ゴールデンスコアでの決着は、「一本」、「技あり」のスコア、または「反則負け」によってのみ決着する。(「指導」差では決着しない)
下半身への攻撃、防御に対する罰則は、全て「指導」となる。(2回目でも「反則負け」とはならない)
相手の脚を抱えての絞技を施した場合、オーバーストレッチ状態になった場合は直ちに「まて」をかけなければならない。
両者同時に3つ目の「指導」により「反則負け」の場合、両者とも負けとなり次のラウンドには進めない。
両者、直接「反則負け」(柔道精神に反する行為による)の場合、IJFが判断する。選手による如何なる迷惑行為に対しても、IJFはその選手を残りの期間、大会から除外する。
もし、フェアプレイ精神で行われているなかでどちらの選手にスコアやペナルティーを与えるべきか、明確に判断ができないような場面では、どちらにもスコアやペナルティーを与えず、そのまま試合を継続させるべきである。
以上です。これは、かなりの変更に感じます。合わせ技の復活?旧ルールでいう有効2つでも合わせ技一本ってのは難しいなぁ。。。絞め技のオーバーストレッチも何が危険かはよく分からないし。抑え込みは、三角から腕を固めてもダメなのか?
うーん。これからが楽しみだなぁ。