試合にかける思い。
それは重たいほどに伝わってきた。
試合まであと1ヶ月の時におった大怪我。もう無理だと思った。
なんとか動けるように。その一心だけを背負い、行動されたご両親に頭が下がります。
そして本人の治療、リハビリにかける思い。
え?もう走りに行くの?走れるの?
そう思いながらも口には出さず、行ってこい。
出発2日前に、
今日からやります。テーピング巻いて下さい。
当たり前や!
と、言いながらも、無理や。無理するな。
そんな思いを噛み砕きながら、練習を見ていた。
出たい。という思いは、誰しもが持つ。しかし、出すのか出さないのか。その決定権は、監督が持つ。
悩んだ挙句、出した結論は、
出場。
出たい、という気持ちと、その気持ちに対する本人と両親の行動が伴い、練習できるまでに回復した。
それだけで、素晴らしい。
勝負事ゆえに、勝ち負けにこだわるのも当たり前。
しかし、負ける。無理だ。と分かっていても、やらなくてはいけない時がある。やりたい時がある。
結果は負けてしまった。内容も良くなかった。
しかし、本人は勝ちたかっただろう。やれると思っていただろう。
私は、試合になれば無理だと思っていた。そんなに甘いものではない。それを十分に伝えきれなかった。
試合にかける思い>私の考え
怪我を悪化させたのも、チームが負けたのも、全て私の責任です。起用したのは私だから。
選手権。全国ベスト16に入れたのは、この子の活躍のおかげ。この子が3人抜いてくれたおかげ。
今回の経験を、無駄にしないように。今後の指導に活かしていきたいと思います。